カスタマイズ

所要時間:80 分

使用するデバイスの種類や数、それぞれの映像品質等の、実現したい構成を検討しましょう。また、実際にカスタマイズしてみましょう。

構成検討

まずは想定利用シーン別料金をご参照いただき、実現したい構成と、ご紹介している内容を照らし合わせて、大まかな料金や構成をイメージしてみましょう。構成の内容については、以下を決定する必要があります。

  • 使用するデバイスの種類と数
  • 送受信する映像・音声・品質の選択
  • 算出した Room 帯域幅予約設定値

構成の検討の際にはRICOH Live Streaming 料金計算ツールをご利用ください。

料金計算ツールでは、上記構成をビジュアル的に確認しながら、実装上必要な設定値や利用料金の金額を計算できます。

使用するデバイスの種類と数

RICOH Live Streaming では PC やタブレットに加え、THETA やウェアラブルグラス、VR ゴーグル等を利用できます。

サポート対象については、以下をご確認ください。

まず使用するデバイスの種類と数をイメージした後、料金計算ツールに入力しましょう。

右上の「参加拠点を追加」ボタンから、「拠点を追加」を開き、「使用デバイス」「台数」の選択をして登録してください(この時点では「使用デバイス」以外の値はデフォルトで構いません)。

送受信する映像・音声・品質の選択

追加したそれぞれの拠点について、鉛筆マークをクリックして「拠点を追加」を開き、映像を送信しない拠点は「送信映像」を「映像なし」、音声を送信しない拠点は「送信音声」を「音声なし」を選択しましょう。

また、特定の拠点からの映像音声のみを受信する設定も拠点ごとに可能です。その場合、「受信拠点」の欄で、受信したい拠点を入力できます。

続いて拠点ごとの送信する映像の品質として、解像度やフレームレート、ビットレートを決定しましょう。デバイスによって、解像度・フレームレートの設定が可能です。

映像品質の設定による見え方の差異については、映像品質サンプル動画(定点撮影)映像品質サンプル動画(移動撮影)ページの動画を参照ください。

高いビットレートを設定するほど画質は上がりますが、通信量に応じて、画質を上げると、料金も高くなるため、サービスの目的に応じた設定が必要となります。

映像品質が決まったら、先ほど入力した、料金計算ツールの「送信映像」「送信画面共有」の欄のビットレート・解像度・フレームレートを入力し、「登録」ボタンを押してください。

種類概要選定基準
ビットレート映像のデータ(きれいさ)映像のきれいさを優先するなら高く、料金の安さを優先するなら低くしましょう
解像度映像の細やかさ細かい箇所まで見えるようにしたい場合高解像度を選びましょう
フレームレート映像のなめらかさ(カサツキの少なさ)カクツキを少なくしたい場合高フレームレートを選びましょう

算出した Room 帯域幅予約設定値

最後に利用時間を入力し、「料金計算」ボタンを押すと、入力いただいた内容の 接続基本料金/ 通信量料金 / Room 帯域予約料金 / 合計の料金が計算され表示されます。また、「Room 帯域予約設定値」も算出されます。

もし期待にそぐわない料金となった場合、用途に応じて拠点ごとのビットレートを調整して、料金を抑えましょう。算出した Room 帯域幅予約設定値は、後ほど実装の際に使用します。

本内容に関する問い合わせ、適切な見積にお困りの方はお問い合わせをお願いします。

実装

「環境構築/動作確認」で動作させたサンプルアプリ側の実装

local.json.sample の"bitrateReservationMbps"の値を、料金計算ツールで算出した Room 帯域予約設定値にしてください。

(THETA を利用する場合のみ)「THETA360° 映像配信」で動作させたサンプルアプリ側の実装

  1. RoomSpec.ktbitrate_reservation_mbpsの値を、料金計算ツールで算出した Room 帯域予約設定値にしてください
  2. THETA プラグインサンプルの作成で作成したtheta-plugin/local.propertiesvideo_bitrate を決定したビットレートの値にします
  3. MainActivity.kt の CAPTURE_FORMATS のリストの先頭に以下を追記します
    • CaptureFormat("期待する解像度のShootingMode" , StitchingMode.RIC_STATIC_STITCHING, ”期待するフレーム
解像度ShootingMode
3840x1920ShootingMode.RIC_MOVIE_PREVIEW_3840
1920x960ShootingMode.RIC_MOVIE_PREVIEW_1920
1024x512ShootingMode.RIC_MOVIE_PREVIEW_1024
640x320ShootingMode.RIC_MOVIE_PREVIEW_640

動作確認

  1. 「環境構築 / 動作確認」で行ったのと同様に、再度サーバーを起動します

  2. リンク末尾に ?video_bitrate=”期待するビットレート(Kbps)” を追記してブラウザから通話に参加します

    記載例:映像のビットレートを150Kbpsにしたい場合
    https://texttext/texttext?video_bitrate=150
  3. (THETA を利用する場合のみ)「THETA360° 映像配信」で行ったのと同様に、 THETA から通話に参加します

  4. 設定した画質で通話できていることを確認します

  5. (THETA を利用する場合のみ) 通話中のまま、 THETA のモードボタンを押すと、画質が切り替わることを確認します。ボタンを押すたび MainActivity.kt の#L53-L58 のリストの順に画質が変化します

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